テーラーである主人公のモーリスがパリの街を闊歩しながら、庶民の様々な生活風景がスピーディーに描かれるというオープニングです。
窓を開ける音
布団を叩く音
シャッターをあげる音
包丁を研ぐ音
靴に釘を打つ音
これらの音は1つに調和し、どんどん大きくなります。
白黒なのに、VHSなのに古めかしさを感じさせないこの斬新な幕開けは、『ラ・ラ・ランド』の冒頭、カーラジオの音が積み重なっていくシーンのオマージュらしいです。
たしかに真似したくなる気持ちが分かるほどキレがあります。
内容としては気立ての良すぎる仕立て屋とひょんなことから出会うことになったお姫様との不釣り合いな恋がテーマです。
個人的には美しく、自分好みなラストでした。
今晩は愛して頂戴ナ♡