片腕マシンボーイ

ハウの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

ハウ(2022年製作の映画)
1.8
ワンが頑張る話なら御涙頂戴なんのも必然やけども、これはあまりにもワンを人にとって都合の良い聖人君子に描き過ぎていて……ちょっとはワンの気持ちも考えろや!思った

婚約者に無惨にフラれ傷心の田中圭を慰めようと、上司がワンを紹介してくれたぞ!最初の戸惑いは何処へやら?捨て犬で声帯を切られ吠えられないワンをハウと名付け愛情を注ぐ田中圭、しかしある日散歩中にハウのリードを外したまま居眠りしてしまい……って話

とりあえずその気もない部下に突然断りづらい状況でワンを押し付けようとする上司っつ〜冒頭からしてイカれてるとしか思えんかったわ!しかも大型犬!ひゃー!
イカれてるといえばハウがいなくなってしまい意気消沈な田中圭に、たかがペットが居なくなったくらいで落ち込みすぎよぉ、また新しいの飼えば良いじゃない?とかいう同僚のおばちゃんの思考回路がまぢ異常過ぎてサイコパスなんかと思った!
そのふたりに限らず、後半には嫁に逃げられ激昂するDV糞野郎がカッターナイフ振り回し次々と切りつけるシーンとかあったりもして、ワンキュン映画かと思って観たんに、とんだイカレポンチ映画でマシンボーイはガックシ膝から崩れ落ちたよ……シクシク
そもそもハウ自身もこれまで虐待され声帯切られた挙句に捨てられてんのによ、何でこうも人馴れしているかね?ワンならどんな酷い目に遭わされても人間を裏切らねぇ!っつ〜原作者の?脚本家の?監督の?プロデューサーの?他犬の気持ちも分かろうともしない感覚がもはや最大のサイコパスよなぁ!マシンボーイがハウなら人の目に怯えながら日々過ごすね、スンスン

まぁまぢこんなイカれた作品とは思ってなかった!マシンボーイやが、そもそもたぶんマシンボーイと付き合い長いフォロワーさんならわかると思います、ワン好きでお馴染みのマシンボーイですが、本作のワンは正直あんまり好みのタイプではありませんのよ!(柴とかフレブルとかやったらいなくなっちゃった瞬間に大号泣できたろうに)
だからね正直あんまり観る気にもならんかったんやが……

ぐふぅ!ヒロイン陣がマシンボーイ得過ぎる!つって観たよ
トリートメント足らずなエラ様も、めちゃイケメンな真起子姐さんも、相変わらず美しい市川実和子も、みんな良かったし、無情が過ぎる婚約者深川さんとか最高かよ!ゲラゲラ、あれ?一瞬出てきたホームレスって諏訪太郎さんかな?
そしてマシンボーイの大本命のモトーラさんが……なかなか出てこない、くぅ!出てきたと思ったらば、なんて可哀想な役なんよ!きっと後悔の気持ちに押し潰されそうになりながら日々過ごしてきたに違いねぇわ、でもそんなん悪いのみんなクズ男やからな!って震えながら観てた
うん、嘘……正直震えるほどストーリーには熱中できんかったが、長尺のモトーラさんアップがありがたすぎて拝みながら観ていたのはホント!ぺろぺろ

そうね、ヒロイン達の美しさに助けられてなんとか最後まで観たんやが……へっぽこなストーリー以外にも、ハウの気持ちを説明し押し付けてくるナレーションがいちいち癇に障るし、ワンの目線がキャストやなくてカメラの外にいるトレーナーさんに向いてんのがわかりやすいシーン多いしやね、正直クオリティが……
さぁそれでも頑張って観てきて、さぁクライマックス!え、ハウの頑張りが全て無になるラストなんなん?何のために何百kmの距離を……、おい田中圭!そんなもんテメェが自己犠牲に酔ってるだけやないか!ハウの気持ちを1番に尊重しやがれ!クソ野郎!なってエンドロールを迎えましたとさ、めでたしめでたし
ワン映画でここまで泣けないとは恐れいったね!「奇跡の旅」か「ホワイトゴッド 少女と犬の狂詩曲」がオススメ〜