磨

N号棟の磨のレビュー・感想・評価

N号棟(2021年製作の映画)
3.2
2000年、岐阜県で実際に起きた幽霊団地事件をモチーフにしたホラー作品。

わたくし、未解決事件・事故物件マニアを自称(?)してますが、お隣岐阜県の話なのになんで知らないんだろうと疑問でした。
後で調べたら、どうやら事件にはなってないしそもそも解決してる話らしい。そりゃ知らんわ(笑)…しかもその真実は驚き、というか呆れる。こんなのを大々的に発信して世の中惑わすあたりさすが中日新聞だと。

さて本作ですが、なんの前知識も入れず初日に鑑賞して、あれ?これミッドサマー?と思ったら、その後のレビューなどで他の方も仰ってました。
公開時期を考えると、かなり寄せていったのかな‥と。もちろん“本家”には遠く及ばないし(個人的に好きではないけど)、見事なまでの後半の息切れっぷりは北欧ホラーではなく、邦画ホラーあるあるに寄っていってる気がする。

要するに個人的残念作品だったという事(笑)

そんな中、見どころは萩原みのりちゃん。我が強かったり斜に構えていたり“ちょっとイヤな女の子”演じさせたら出色の上手さだと思う。
ひとつ前の「成れの果て」はレイプ被害者だし、主人公なのにここまで闇が深い役が続いてると役のイメージが固まってしまうんじゃないかと少し心配ではある。

『考察型体験ホラー』と銘打ってるのは少し疑問。元々考察をあまりしないのだけど、昨年末に映画化された某ドラマと同じく、この内容でどう考察をすればいいのか…。
そもそも考察なんかこちらが勝手にやるもんだと思うので、向こうから「考察の余地ありますよ」的に言われると萎える。勝手にやろうと思えばアンパンマンでも考察できるさ、知らんけど(笑)



ちなみにこのアパート(と思わしき場所)、ナビに入れてみたら自宅から100分ほどで到着予定らしい。
そうですか意外と近いですね…


いや、絶対行かないよ。
磨