BROOK

X エックスのBROOKのレビュー・感想・評価

X エックス(2022年製作の映画)
4.0
鑑賞日:2022年7月9日
パンフレット:1000円


クソな神を、たたえよ――!


A24製作のホラー作品で初の3部作になると発表された、まずは1作目。

タイ・ウェスト監督作品を観るのはこれが初。

キャスト陣は全く存じ上げない方々なので、やはりこういうホラー作品は無名?に近い俳優さんが良いのかもしれない。
誰が死ぬか分からないからね♪


映画は、保安官たちが殺人の現場となった家の実況見分に入るシーンから始まります。

大量の血痕とシートを被せられた遺体…

彼らが地下室で見つけたものとは…?


24時間前…
有名な女優になりたいマキシーンは薬物をキメていて、そこに恋人でプロデューサーのウェインがやって来る。

マキシーンとウェインはこれから他の2組のカップルとともに”映画”の撮影に向かうことになっていた。
映画監督のRJと録音担当のロレインのカップル、女優のボビー・リンと同じく俳優のジャクソンのカップル。

3組を乗せた車は、とある農場の家に到着。
応対にでてきた老年のハワードは喧嘩腰だったが、ウェインがなだめて、どうにか撮影許可をもらう。
そんな中、マキシーンは母屋の2階の窓から外を覗く老婆と目が合う。


一行は納屋で寝泊まりすることになり、早速撮影を開始。
まずはボビー・リンとジャクソンの撮影から始まって、暇なマキシーンは近くの沼で泳いでいた。
その沼にいたのは…。

沼から上がったマキシーンは老婆のパールに招待され、母屋でレモネードを飲むことに。
パールに身体を触られ、驚くマキシーン。


納屋へと戻ったマキシーンは覚悟を決め、ジャクソンとのシーンを撮影。

その夜、ロレインが自分も出演してみたいと言い出し、恋人のRJは動揺を隠せない。
ウェインに諭され、仕方なく撮影するRJは、その夜、ひとりで現場から立ち去ろうと車に乗り込むが、目の前にパールが現れるのだった…。


前半は、マキシーンたちの”若さ”ゆえの弾けっぷりを描いていて、その対照としてハワードとパールの”老い”についてきちんと描いている感じ。
パール婆さんの性欲が半端ない。


”映画”というか、彼らはポルノ映画の撮影なので、結構激しめなシーンが多いので、ややビックリするかもしれない(苦笑)


そして、後半はついにパール婆さんの本領発揮状態となっています。
撮影シーンを覗き見して、滾ってきて、まさに”覚醒”状態へ!

パールのダンスシーンは必見!!

とりあえず、殺され方がかなりエグいので、苦手な方は要注意!
個人的には足に釘が刺さるのと、目串刺しは痛覚をかなり刺激してきたかも…。

手を出したら叩かれるよね的な、それやったら、そうなるよね…と、予想通りのシーンが多い。
前半にいろいろと”伏線”を貼っているので、やっぱりそういう殺され方になるよね…的な答え合わせも♪


極めつけはパールとハワードの…(自主規制)。
これにはホント驚きましたよ。


ま、生き残る人は大体予想がつくと思うので、そこに至るまでの展開を楽しむ作品ですね。


そうそう、残念だったのは、2週間限定で上映劇場にてエンドロール後に前日譚にあたる、三部作の2作目「Pearl」の特報を流すとのことでしたが、ユナイテッドシネマウニクス上里では流れませんでした…(涙)
その特報をめちゃくちゃ楽しみにしていたのにー!!
早く動画サイトで特報を解禁して欲しいところです。


追記(7月19日)

特報映像が流れなかった件ですが、進展がありました。
ユナイテッドシネマウニクス上里のホームページに16日付けで案内が出て、8日と9日に鑑賞された方は電話をするか、劇場を訪れた際にスタッフに声をかけて欲しいとのことでした。
一応、鑑賞チケットを持っていってスタッフに声かけ。
すると、もう一度観るか、鑑賞券(期限無し・全国のユナイテッドシネマで利用可)対応となり、自分は鑑賞券を貰ました。
ちょっと遅い発表でしたが、良い対応だったと思います。
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