nt708

クライング・ゲームのnt708のネタバレレビュー・内容・結末

クライング・ゲーム(1992年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

映画全盛期のアカデミー賞脚本賞というだけあり、映画としての完成度が高すぎて震える。台詞や構成はもちろん、音楽の使い方、衣装や小道具の使い方、、どこまで脚本に書き込まれていたのかは想像することしかできないのだが、とにかく見ごたえがある。

決して派手ではないのにこれだけ観ていられるのは、丁寧な展開の中に物語を前進させる事件を散りばめており、それが単なる事件ではなく、登場人物たちの葛藤をさらに深いものにしていく事件として機能しているからだというように思う。

Filmarksの評価は中の中といったところだが、個人的にはかなり好きな部類の映画だし、こんな脚本を一生に一本でも書けたらいつ映画人生が終わっても良いと思えるのではないだろうか。それぐらい映画として完成された作品だったように思う。
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