SakoChan

クライング・ゲームのSakoChanのレビュー・感想・評価

クライング・ゲーム(1992年製作の映画)
4.1
映画ってこうあるべきだよね!と思わせてくれるような、まるで小説のような物語性のあるストーリーでした。
最初30分くらいは、全然場所展開ないので、この話はどこに向かって行くんだ?と途中不安に思ってしまいますが、ある時からどんどん話は進んでいきます。

カエルとサソリの話が物語の良い引き立て役となっていて、「人間の性」が言わずもがな映画のテーマとなっています。
途中の裏切られる展開だけでなく、様々な過去と想いが複雑に交差し、人間の簡単には片付けられない性というものが描かれていて、とても引き込まれました。

こういった西洋映画は、突如裏切りが発生したりして不条理な現実が描かれることが多いのですが、この映画は「人間の性」が、人間くささという良い意味で描かれていたため、胸くそ感もなく後味も良かったです。

ちょっとオトナなストーリーですが、良作ですので、とてもおすすめしたいです。
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