磨

オードリー・ヘプバーンの磨のレビュー・感想・評価

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)
3.5
スクリーンの妖精、永遠のファッション・アイコン、世界の恋人など称されたハリウッド黄金期の伝説的女優オードリー・ヘプバーン。
彼女の名声に隠された本当の姿を、貴重なアーカイブ映像や近親者や関係者たちへのインタビューで綴る(意外なことに)初のドキュメンタリー作品。

3年前に“ゴゼジュー”で鑑賞した「ローマの休日」で始めてスクリーンで観る彼女は感動を通り越え、ため息が出るほど…。
これは誇張表現でもなんでもない本音です。この時のアン王女役を演じた彼女から伝わる美しさと可愛さ、そして内面からの気品と透明感。彼女、未だこれを超える(並ぶ)女優を見たことがない。

彼女の足跡に関してはTV番組やネットなどである程度知っていたので特に目新しさはなかったけど、ユニセフ支援活動などの記録や母親としての表情などあまり知られていなかった映像や、それらを語る息子や孫のインタビューは貴重だったと思う。

年齢を重ねた後も、違和感あるようなアンチエイジングをしない“ありのまま”の姿。しかし、美しい佇まいやあふれ出る気品は皆が憧れた彼女のままだった。
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