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オードリー・ヘプバーンのagatheのネタバレレビュー・内容・結末

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

この時代の女優さんなら、グレース・ケリーやイングリット・バーグマンのほうが断然好きで、オードリー・ヘップバーンは映画の2本立てとか、学際の上映作品とかで見たことがあるくらいで、追いかけて映画を見た覚えのない女優さん。
でもなぜか、わたしがお付き合いする人のほとんどが彼女のファンだったのですよ。
あ、わたしが似てるとかありえませんからね。
だいたいわたしおデブだし、美人でもないから、わたしがオードリー・ヘップバーンとなにがしの共通項があるなんてことはありえないのです。
なのに歴代彼氏はみんな一押しでヘップバーンが好きでした。
その時代があるから元カレたちと一緒に彼女の映画を見るようになったので、映画の本数は見たかなという女優さんになっています。
それぐらいの興味しかなかったので、ヘップバーンの自伝映画ときいてみようと思い立ったわけです。
ユナイテッドシネマ新潟で鑑賞。

オードリーが第2次世界大戦中に飢えを経験したというのは何かで知っていて、バレリーナになりたくてなれなかったということも知っていたけれど、人として何をなしえたかはこれを見るまで知りませんでした。
ユニセフの大使をしていたのも知っていましたが、彼女の功績については無知でした。

貴族の出だということ、父親の愛情に恵まれなかったということ、戦後飢えるということを体験したこと
幼少期の経験が大人になったときの行動を左右し、色付けするのだというのをみました。
飢えを知っているからこその優しさと愛情
子供を愛する気持ち。
映画スターでありながら普通の人。
それがヘップバーン。

晩年ユニセフの大使として活動するために映画での名声を積み上げていたのではないかと思うほど、彼女は自分の名前でユニセフの活動を支援することをしています。
これには驚きました。
もちろんオードリーがユニセフの活動をしていることは知っていましたが、自分のネームバリューを惜しげもなく使っていたことに驚きました。
なぜなら彼女は「映画スターでありながら普通の人」であったなら、映画スターとしての名前は使わないのではと思っていたので驚きました。使えるものはすべて使って子供たちを救うのが彼女の信念だったのですね。
人のために生きる人は自分の体を顧みない。
癌でなくなったのは本当に惜しいと思うのです。
彼女の優しい気持ちがこうして映画に残ることは素敵なことだと思います。
素敵な映画でした。
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