次郎

ARIA The OVA 〜ARIETTA〜の次郎のレビュー・感想・評価

ARIA The OVA 〜ARIETTA〜(2007年製作の映画)
4.4
ARIAに出会ったこのタイミングでFilmarksに登録されるって正にすっごい奇跡ですよねな、2期と3期の間に製作されたOVA。30分の小品ながら、主要キャラを網羅しながらも過去と未来を結び付け、いずれ来たる物語の終わりと始まりを結び付ける重要な内容になっている。
ファン投票で好きなエピソード1位にも挙げられた1期11話もそうなんどけど、ARIAって先輩3人組の半人前時代が描かれる回は傑作率高いですよね。後輩からは理想の先輩として見えていても、当事者からすればそれは不安や失敗を積み重ねた先の姿であって。誰にだって、歩いたことのない未来は少しだけ怖いもの。だけど、だからこそそれは楽しみでもあるし、今がいっそう愛おしくなる。ほぼ挿入歌と同等の扱いで流れるED曲『明日、夕暮れまで』は楽曲と演出の組み合わせこそARIAの魅力であることを、改めて教えてくれている。
そのいえばこの辺りから原作の完全版にも手を出し始めたのだけど、原作の冒頭が本作で描かれていることもばっちりのタイミングで知ってしまって、この作品との出会いはやっぱり最高の奇跡なんですよね。
次郎

次郎