石原海さんは東京芸大の卒業制作で『忘却の先駆者』を撮った方。オリンピックを忘れないように国民に記憶を無くさない薬を国家が配るのだけれど、アルツハイマーの母にはその薬が効かず、権力に追われることになるという荒唐無稽譚。(見てないんでいい加減なことは言えませんが)
そして今回引っ越した先の北九州で友だちの親がやってる教会の困窮者支援をドキュメンタリーに、ということで。
その教会は東八幡キリスト教会と言って、牧師さんの名は奥田知志…。
いや、ほんとに何も前情報入れずに見始めて、奥田さんが登場してぶったまげました。
ということは石原さんの友だちって奥田愛基っていうことなのね…。
映画の中ではホームレス支援NPOの「抱僕」についても皆目説明は無いし、ただ知志さんの関西弁がひたすら耳につくわけですわ。(そら、北九州八幡で関西弁喋ったらねえ)
ドキュメンタリーへのフィクションの入れ込み、撮影技法(特にライティング)、編集(特にクレジットがないので石原さんの編集なのかしら)、どれも生硬で見るべきところは無いように思います。
あ、録音、整音は川上拓也さんですけど。
前情報を入れなかったからこそ見た映画。やれやれ…。