大切な友人の死から始まる。
序盤において死の謎が解明されるのか。シイちゃんが元々知っている範囲の「マリコの背景」については語られるが、直接的な原因といった辺りは物語からほっておかれる。
そこから前半を通じて延々と、失われた生命が二度と戻らない事の確認と悲痛が描かれ、残り半分はどうすればシイちゃんが喪失感から立ち直る事が出来るのか、その僅かながらの手がかりを探す心の旅の模様が描かれている。
驚きの結末みたいな意外な展開とかは何もなく、でもこの物語はそうでなくてはならないと思わせるだけのリアルさ、そして泣き笑いがあって素晴らしく、心に残るものとなった。
個人的には以前ＡＴＧ特集で多く観た中のいくつかに、似た感じの作品があったよなという気がしている。
