宇須井

ボーイズ・ライフの宇須井のネタバレレビュー・内容・結末

ボーイズ・ライフ(1993年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

若かりし頃のレオ様を拝みたくて鑑賞。やはり名演技で、何者にもなれてしまうレオ様に感激。暴力的なシーンが多くて目を塞ぎたくなったし、これが現実に起こった話だというのが驚き。でもそれ以上に考えさせられる部分が多かった。

まず、ロバート演じるドワイト。可哀想な人生を歩んだなと心底感じた。憶測でしかないが、ドワイトは自分の父からもそういう“しつけ”をされて育ったのではないだろうか。だから家の主人になった今は、自分が“指導者”になってみんなを仕切ってあげない(自分の思い通りにさせない)といけない、と思い込んでいるよう。また、そういう教育しか受けていないから、その方法しか知らなかったのかもしれない。

ただ、私はレオ様演じるトビーの母もかなりやばいと感じていて、ドワイトがトビーに暴力を振るっているのを見ていながら、『自分自身の人生のため』にはここで生きるしか選択はないとし、ドワイトの悪い部分(それしかないと思うが…)にはなるべく触れないように生活した。家から出ていく決心をするまで丸2年もかかったことに驚きだ。
加えて、家庭環境がどんなに悪化しようとも、容姿の美しさが初期とあまり変化しなかったことも疑わしいことだと思う。トビー以外の登場人物が家の外でどのように生活していたかを描かれていなかったので、これも想像でしかないが、例の事務所に愛人がいたからかもしれない。ラストシーンの台詞中に出てきた「知り合い」がそうなのかも、、とか。愛されたい体質の母には、自分を愛してくれる人を常に探していたのではないだろうか。



うーん、一度の視聴でこんなに考察したくなるとは…。とても興味深かったが、もうこんな暴力シーン、数々の暴言や血&頭悪いクソオヤジは見たくないので、今後は視聴することはないだろう(ロバートデニーロが迫真の演技すぎてガチで怯えた)。
そのため☆3.3とした。
宇須井

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