ユースケ

龍の忍者のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

龍の忍者(1982年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

超かっこいいALFREDO CHEN SINGERSの【THE LEGEND OF THE NINJA】(通称シャカニンジャ)をバックに修行に明け暮れる忍者軍団をスタイリッシュに描いたタイトルバックで掴みはOK。

デューク真田こと真田広之の海外進出作品としてその界隈では噂に名高い本作は、ピッチピチの真田広之(22歳)によるニンジャ・アクションと【タイガー・オン・ザ・ビート】で武打星リュー・チャーフィーとチェーンソー・バトルを繰り広げた武打星コナン・リーによるカンフー・アクションがぶつかり合う忍術VSカンフーの夢の対決が楽しめる一本であり、ジャッキー・チェンのカンフー映画のコメディリリーフとしてお馴染みのタイポーによるコッテコテでベッタベナなギャグによってシリアスな真田広之のパートがコミカルなコナン・リーのパートに徐々に浸食され、最終的には真田広之のバイちゃ(アラレちゃんのモノマネ)によって完全にコメディと化すカオスな一本。

コナン・リーの竹馬カンフーや真田広之の即席蛇拳、足チョンパや耳チョンパをはじめ、みどころは沢山ありますが(みどころのシーンになるとシャカニンジャが流れる親切設計)、タイマン張ってマブダチになった真田広之とコナン・リーがジャッキー・チェンのカンフー映画のラスボスとしてお馴染みのウォン・チェンリーを二人掛りでボコるラストバトルは必見。
関羽を憑依して二人を翻弄するも女が弱点になってしまったウォン・チェンリーをJAL沖縄キャンペーンのキャンペーンガール第1号に選ばれた津島要の巨乳でぶっ飛ばし、その巨乳で盛り上がるタイポーに真田広之とコナン・リーが両サイドから飛び蹴りが炸裂する直前にTHE ENDの文字を重ねる【デス・プルーフ in グラインドハウス】のラストショットを思い出さずにはいられないストップモーションのラストショットにはシビれました。

復讐の連鎖を笑いで断ち切り、併映されたジャッキー・チェン主演の【蛇鶴八拳】を食った名作。さすが【デッド・オア・アライブ】のコリー・ユン監督作品。おみそれ致しました。