フランソワ・オゾンの観る
売れっ子映画監督ピーターは同
性の恋人と別れたばかり。そん
な彼の許に親友の女優シドニー
が美青年アミール連れて来るが
ファスビンダーのオリジナル戯曲映画の
設定を変えての映画化。オリジナル未見
ですがこれ面白かったので観ようかなと
文字通り幕開きで始まるピーター宅を舞
台にしたワンシチュエーションドラマ。
何幕物の舞台のようでいて開放感溢れて
いて面白かった。エミールに恋するピー
ターは壊れかけてるので激しい場面もあ
りながら下品に堕ちず、演じるドゥノ・
メノーシェの押し強い体を見続けながら
も体と心のアンバランスさに時に図らず
も愛おしささえ
ピーターだけでなく訪ねる人達の個性際
立ってるのも面白い。オリジナルにも出
演してるハンナ・シグラ演じる母と対峙
する場面は美術等々工夫し空気変えてる
ここを初めとして軽やかだけどチープで
なく豪華なのはなかなかでありました
ピーターの世話してるカールの存在しな
い存在感。エミールの本意、シドニーと
彼の関係。人の心は分からないので自由
に見れるけどピーターだけは真直ぐ故に
ですかね
失礼ながらあのお年で可愛さ醸し出して
るイザベル・アジャーニもすごいなと