YUMI

特捜部Q 知りすぎたマルコのYUMIのレビュー・感想・評価

特捜部Q 知りすぎたマルコ(2021年製作の映画)
-
本作は、これまでの同シリーズの記憶を一旦リセットしてから観ないとかなりツライもんがありますね。
キャスティングが変わるのはまあ仕方ない。役者さんたちや製作側にもギャラやスケジュールの問題があるでしょうから。
しかし、なんでいきなりカールがこんなお爺さんに……?
アサドはまあ許せるとして、秘書役の女性捜査官(名前ド忘れした💦)は、ちょっと出っ歯だけど愛嬌のある笑顔がキュートだったのに、本作では平凡なおばさんになっちゃったし、猫がいなくなった代わりに知らん若い男がいるし、薄暗い地下だった特捜部Qのオフィスには窓がある!!
前作までのカールは大抵スーツ姿だったのに対し、今回は何故かヨレヨレのセーター姿。おかげで余計にオジン臭く見えるのよね。
これまでは、厳つい顔の主役二人のむさ苦しさをカバーして余りあった映像の美しさや凝ったカメラワークもなくなり、すごく平凡なサスペンス映画になっちゃいました。
ストーリーは悪くないのですが、アサドが射撃の名手だって事実が取って付けたように描かれていたり、最後に犯人(黒幕)を決定づけるのが車載カメラの映像だけってのも呆気なかったです。
初めの方と最後に流れる歌も、なんか韓国映画みたいで抵抗がありました。韓国映画は韓国映画で好きなんですが、このシリーズには合ってない気がします。
もしも最初にこれを観てたら、シリーズの他の作品を観ようとは思わなかったでしょうね。
YUMI

YUMI