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ブラウン・バニーのKotaのレビュー・感想・評価

ブラウン・バニー(2003年製作の映画)
4.0
ヴィンセントギャロ節が“バッファロー66”よりも濃いから、あっちが苦手な人はまずこっちも駄目だと思う。正直ストーリーとかセリフとかどうでも良くて、三分割法や、肩越しショットなどの構図の基本を次々と敢えて破る美しいシーンの数々に「すごっ。。」っという声が漏れてしまう。それだけでお腹いっぱい。

特にカメラをワイドで固定したショット(デイジーの両親の家を訪れるシーン/自販機にコーラを買いに行くシーン/車からバイクを降ろすシーンなど)が何とも言えないギャロっぽい世界観を創り出してる。抽象的で静かな映画なんだけど、言葉で1つ1つ説明してしまったら全く違う物になってしまうからこれでいい。ギャロは本当に映画を1つの芸術作品として考えてる気がしてやっぱ好きだな。
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