モールス

ブラウン・バニーのモールスのレビュー・感想・評価

ブラウン・バニー(2003年製作の映画)
2.0
「バッファロー’66」のヴィンセント・ギャロの作品です。カンヌに出展したらしいですが、えらくブーイングを浴びたということです。それを聞いたので、好奇心から鑑賞しましたが…。
とにかくギャロ監督が好きな通りに撮影したみたいで、ストーリーも何もありません。作品に出てくる登場人物も、ロケ地で行き当たりばったりで街にいる普通の人を出演させてます。それが悪いとは言いません。ただ、作品自体にレイアウトがなく演出のないロードムービーの鑑賞はキツイものがありました。ギャロのナルシストさが目立つだけといいますか…。
途中、真っ白な塩の平野(多分、「世界最速のインディアン」の舞台)やラスベガスなどに寄ったことも活きてるとは思えません。
それで昔の恋人デイジー(クロエ・セヴィニー)に逢う問題のラストですが、ポルノ的すぎですね。フェラチオのシーンですよ。そのものズバリは、過激であり映画館では特に度肝を抜かれたことでしょう。それをカンヌに出展する無神経さは脱帽です(爆)
ギャロはさせることさせておきながら、彼女に「お前は売女だ。お前とはもう会わない。」と罵ります。もう何が言いたいのか解りません(爆)
デイジーがレイプされてるのを見棄てたのはギャロなのに、見事な棚上げです。
クロエ・セヴィニーも同意の上とは言え、性的な描写ももう少し配慮を…。その後、ギャロ監督作品がないのも分からなくはないですね。
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