my映画館2022 #34 > やはりもし自分だったら、どう選択するだろうと…ため息つきながら、そう考えざるを得ない余韻でしたね。
超高齢化社会に対応すべく、75歳以上が自ら生死を選択できる制度【プラン75】が施行された近未来の我が国…その対象者とそれに携わる人々を描く。
冒頭、ある衝撃的な死のシーンから入り、おいおいと思いきや…後はそれが嘘のように、ゆっくりと丁寧に淡々と描かれて行くだけになります。
よって、エンタメ要素を少しでも期待するならオススメはしません…何も大きな事件は起きませんので。
そう、棄老伝説って言葉をベタに思い出しましたが、現代に落とし込むとこうなるんでしょうかね…誰のために生きるのか死ぬのか、普遍的なテーマを突きつけて来ます。
でも、そんなラスト、何も答えは提示してません…って、できないでしょうから。
いずれにせよ、心残りとなる登場人物しか出て来ない…これが全てなのかも。
なお、俳優陣では、倍賞千恵子…孤独な熱演をきっちり披露。
磯村勇斗…静かに翻弄される演技が印象的です。
たかお鷹…流石の演技を見せます。
河合優実…登場時間は少ないですが、きっちり魅せます。
ステファニー・アリアン…いいアクセントとなるいい仕事してます。
