もっと面白くなりそうな題材なのだが、なんか勿体無い。主演の3人でもっている映画。河合優実さんがほぼ出てこないのが勿体無すぎる。結局彼女はどうしたの？どう思ったの？場繋ぎの場面にしかなってないよ。河合優実さんの使い方としてこれはかなり減点ですね。ニュースとかでどうもこの法案が通るまでには紆余曲折あったらしい、というのはわかるのだが、あまりにも反対派がいないのが不気味。印象的な場面がある。磯村くんが、トマト？を投げつけられる場面だ。投げた人たちが一切映らない。どうも反対派はいるらしい。彼らを実直に描かないというのはどうなんだろう。良くも悪くも非現実感が出ると思うのだが、その割にはその他の設定や演出はリアリズムに徹しているから、みょうにそこだけ浮いて感じる。普通に考えたら、親に死を選んで欲しくない、息子、娘だっているだろう。そういう人はそもそも死を選ばないということなのだとは思うが、少しくらいそういう描写があった方がリアルになったのではないだろうか。倍賞さんの心の移り変わりも最後わかりづらいなあちょっと。っていうかなんで最後あんな野放しなの？辺鄙な場所で。陰謀系にしたいわけでもないんだろうが、ちょっとそういう話もあったりして、不完全燃焼要素が多い。
