ましゅー

PLAN 75のましゅーのレビュー・感想・評価

PLAN 75(2022年製作の映画)
4.0
昨日に引き続き、今日もなんだか終日倦怠感と眠気がまとわりついてますが😅(さっき観てきた映画中に5, 6秒意識が飛んでたかも…)、無事観終わった後 帰宅して数時間経っています。
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夏休み終盤からのここ何週間かは、週末深夜の自宅映画鑑賞は、各サブスクで見放題等が期限切れとなる作品に珍しくとてつもなく観たいものがあまりなかったので、別のものを見るのに費やしてましたが
(それについては別途上げます。明日行けるかな〜…😩?)
相変わらず明け方近くまで粘って見続けてしまうので、単なる寝不足なんだと思いますが😂
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というわけで、劇場鑑賞映画忘備録、ようやく7月に突入です🤣
この月は張り切って9本も観てましたが、さて、いつ上げ切ることが出来るか…😅?
まぁのんびり行きましょう。
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7/2(土)は午後に一本、場所を変えて夜遅くのレイトでもう一本と2本観てましたが😂まずは午後観た本作から。
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(以下 公式サイトより抜粋)

75歳以上が自らの生死を選択できる<プラン75>。
この架空の制度を媒介に、「生きる」という究極のテーマを全世代に問いかける衝撃作が誕生した。

少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満75歳から生死の選択権を与える制度<プラン75>が国会で可決・施行された。様々な物議を醸していたが、超高齢化問題の解決策として、世間はすっかり受け入れムードとなる。

当事者である高齢者はこの制度をどう受けとめるのか?若い世代は?<プラン75>という架空の制度を媒介に、人は何を選択し、どう生きていくのかを問いかける作品が誕生した。
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夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチ( #倍賞千恵子 )は78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は<プラン75>の申請を検討し始める。
一方、市役所の<プラン75>の申請窓口で働くヒロム( #磯村勇斗 )、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子( #河合優実 )は、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく。また、フィリピンから単身来日した介護職のマリア( #ステファニーアリアン )は幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給の<プラン75>関連施設に転職。利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて作業に勤しむ日々を送る。

果たして、<プラン75>に翻弄される人々が最後に見出した答えとは―――。

(以上 引用終わり)
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なんという…なんというセンシティブな作品を作ったものか…😓

いや、そりゃひと昔前にも「楢山節考」とか(観てない😅)、そこそこ最近でも「デンデラ」とか(これも観てない😂)、似たようなテーマの作品はあったと記憶してますが、

高齢者の命を絶つ(高齢者自身が自死を選ぶのですが)事が、公務員が笑顔で相談に乗り・オススメするプランとして、国の制度として施行され、当たり前の事となっている世界なんて……😓
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ともすればゴリゴリのハードSFにでもなりそうな題材が、女性監督の丁寧な演出と、これまた自然かつ繊細でありながら演技達者な役者達の存在感で、人間の尊厳と存在意義を問う恐怖の問題作になってもおかしくない映画なのに、観終わった後はモヤモヤはしつつも美しい何かが心に残るという、稀有な作品になっていました…。
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「由宇子の天秤」「女子高生に殺されたい」でも際立った存在感を見せた河合優実や、「ヤクザと家族」たった一作で私の中の若手俳優 筆頭角に躍り出た磯村勇斗の、心の機微まで可視化して 観てるこちらに震えの来るような絶品の演技は言わずもがな、

久々に御姿拝見した倍賞千恵子の、もうホントに角谷ミチという人間がそこにいるのでは…?とまで思わせる神がかった存在感たるや…。
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ぶっちゃけ、ここまでの管理主義的社会なのに、ところどころ感情に流されすぎな描写や甘々の状況設定などがありはしたものの、それらをもなかった事にしても良いだけの、全体を通じての重さと美しさがありました。
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これは素晴らしい😆!
全面的に手放しでオススメは、そのテーマの重さだけに少々躊躇はしますが、でもなるべく多くの方に観ていただきたい素晴らしさがあります。

うん。
ほんの2, 3回だけ予告編を見て、気になってただけで済まさず、ちゃんと観れて良かったです😌
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さて…。
私の老後はどうしましょうかね…😩?
ましゅー

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