tarouman

暖流のtaroumanのレビュー・感想・評価

暖流(1957年製作の映画)
3.5
神保町シアター
文芸社会派ホラーとでもいうべきか。
病院再建という社会的テーマと昼メロ的舞台からチロチロと見え隠れする狂気。昔見たので定かではないがブルーベルベットを思い出す。何かがおかしい。
無論狂気の主役は左嬢ではあるが真っ当と思わせる根上淳も突然のどんでん返しでホースで水浴び。やはりどこかおかしい。
全編にわたって舞台俳優のような演出で左嬢も踊るような体捌き。メケメケハモハモの船越の怪演ぶり。カットもモダンで増村カラーとでもいうべき特徴的な配色。増村をもっと勉強しなければ。
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