スージーQと言えばCCRの名曲、もしくは空条承太郎のおばあちゃん。
ではなくてw
「リンダロンシュタット」に続きロキュメンタリー2022として公開されているロックな伝記映画、今回は「スージークアトロ」を鑑賞。その愛称がスージーQ。
ヒット曲しか知らないし、女優さんになってからは興味もなく最近またロックに戻っていることも知らなかったけれど、一昨年ジョーンジェットの「バッドレピュテーション」を観たあとにこの映画の存在を知り観なくちゃモードになっていた。
ちっちゃな身体にフェンダーのジャズベースを低めにぶら下げて指弾きでブンブン言わせながらロックするお姉ちゃん。
個人的に女性のベーシストってそれだけで惹かれるのに、凄腕で魅力的なコが多い。好きなのは凛として時雨の345、ガチャリックスピンのKOGAちゃん、SCANDALのトモミ、RIZEのtokie、サイサイのあいにゃん……日本ばっかりやな😅
デトロイトの工業都市から飛び出してヨーロッパで成功を収めた彼女。日本でも有名で、大関のお酒のCMまで流れてビビった笑
しかし故郷のアメリカではまったく見向きもされず、置いてきた家族からも疎外されるという悲しい現実ものしかかる。
デトロイト時代に姉妹でガールズバンドをやっていて、その時の貴重な映像や写真がてんこ盛り❗️これが一番見応えがあった🤭こんな娘たちを放っておいたアメリカはほんとバカw
スージーを一本釣りしたのがミッキーモストだったとは知らなかった。ジェフベックがモータウンにレコーディングに来ていたというスナップが映ってたけれどそんなアルバムあったっけ??
それはともかく、ジェフベックやヤードバーズを育てた彼に目をつけられたことは彼女にとって運が良かったのか、それとも人生の歯車がここで微妙に狂ったのか、とても考えさせられた。
グラムロックとして括られたのも不幸だったかもしれない。デビッドボウイもクイーンもアメリカでは80年代まで売れなかったし、70年代のイギリスで活躍してもアメリカで開花した時には別物になっているケースも多い。
スージーがアメリカで売れたのがデュエットによる平凡なバラードであるのは皮肉でしかない。
「バッドレピュテーション」のレビューで書いたことが裏付けされた形で、ジョーンジェットよりさらに10歳ほど上の彼女が過ごした時代の生きづらさが観ていてツラい。
それだけに音楽業界やマスコミとの軋轢、ドラッグやセックスの誘惑、そんなものを全部跳ね除けて己の道をやり通してきたことには感動を覚えずにはいられない。
まだ存命でバリバリ現役なのでドキュメンタリーとしての抑揚は弱いけれど、こうして生きているうちに親族や仲間のインタビューをしっかり残せるのも良いものだなと思った。
残念なのは、もう少し体型を維持して欲しかったなりよ……😂
今回も1曲置いておきます
https://youtu.be/7SXWgC0SLCA