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(ハル)のHKのレビュー・感想・評価

(ハル)(1996年製作の映画)
3.8
インターネット普及前夜、パソコン通信の時代。ネットで知り合って付き合うなんて令和の世ではありふれたことだけど、作品の時代ではかなり奇異だったはず(21世紀に入ってもしばらくはネットきっかけで付き合ったというのはなかなか人には言いづらい感じだった記憶がある。いわんや90年代においてをや)。
主人公・ほし(深津絵里)につきまとう男も今ならストーカーだしネットストーカーでもあるけど、ストーカー規制法の制定は2000年、当時はそういう分類自体がない。
観客も、おそらくは作り手さえも知らない概念を映画にしてるのにかなり本質をついててすげーなと思った。

メールという当時は最先端の便利なものを描いているのに、今観ると不便さ、よく言えば長閑さばかりが目につく。現代は人と人の距離感がバグりすぎです。
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