ひな菊

じゃりン子チエのひな菊のレビュー・感想・評価

じゃりン子チエ(1981年製作の映画)
4.4
子供の頃以来、久しぶりの再会。
ああ、これだよー!この世界!最高!

今だといろいろ問題になりそうな描写もあるけど、おおらかな昭和の大阪。

チエちゃん、勇ましくクレバーでしっかりした中に、めちゃめちゃかわいい子供らしさがあって、目を細めて見てしまう。見る側の自分が大人になったからだな。

ピカピカ笑顔とアンニュイな横顔。

全編、全キャラ、なんてことないシーンでも、いきいきとした生活が確実に営まれていて、リアルにぐいぐい入り込ませられる。背景がまた素敵で、細かいところまで趣があって、録画を見直してる。
キャラクターの動きも気持ちいい!


テツがチエを思う不器用な愛情。
ヨシ江さんの静かな、でもたしかな家族への思い。
お好み焼き屋のオッちゃんのアントニオ愛。
花井先生の愛ある強制介入。
どこまでも男前すぎる小鉄。
スコーン!と、椅子でどつかれるシーンまであったかく感じます。

途中、映画館のシーンで実写のゴジラが出てきてびっくりした。

1981年、漫才ブームを彷彿させる豪華キャストがぴったりくる。テツ役の西川のりおはもちろん、鳳啓介・京唄子、桂三枝、笑福亭仁鶴、紳助竜介、オール阪神・巨人、ザ・ぼんち…

アントニオ(Jr.)は横山やすし!久しぶりにしゃべるの聞いた。さすがにキレッキレだな。

元気出たー✨
これは定期的に観なきゃだ。
ひな菊

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