滝和也

透明人間の滝和也のレビュー・感想・評価

透明人間(1933年製作の映画)
3.6
人は姿を消すことは
できても、その人生
の痕跡を消すことは
できない…。

ユニバーサル・ホラーの古典であり、特撮映画の古典中の古典である…

「透明人間」

特撮映画ファンとしては敬意をはらわないといけない作品ですね。透明人間は色んな作品になってますし、TVのコントなどにも使用されてますが、その透明人間の表現の元ネタが全て詰まってます(^^)

作られたのが1930年代。第二次世界大戦前とはやはりアイデアに驚きです。お馴染みの包帯を外すと着ているものだけが見えて手や足、顔がなかったり…(笑)タバコが浮き上がって火がついたり、浮き上がって投げつけられる自転車とか、走って追ってくるズボン(笑)とか、操演や初期のフィルム合成なんだけど、結構自然な感じなんですよね。

ストーリーにしても、新たな発見には危険が伴い、副作用があるなんてのは、その後、ザ・フライとか色んな作品にプロットとして流用されていますし。また恋愛が絡む点もそうですね。

狂気に陥る透明人間役、クロード・レインズは顔が出ないんですが、声で狂気を表現してます。カラダは消せますが、欲やしがらみや自分の気持ちは消えない故に追い詰められていく…。ラストシーンが印象的でとても良かったです(^^)

この作品が後世に与えた影響は大きいですよね。邦画特撮も特に。ガス人間や美女と液体人間などありますが、円谷英二さんもきっと見てたんだろうなぁと(^^)