hrt2308

ドント・ウォーリー・ダーリンのhrt2308のレビュー・感想・評価

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シアター11

フローレンス・ピューがまたもや不可思議な世界に翻弄されるオリビア・ワイルド監督作品。

アリス(F・ピュー)とジャック(ハリー・スタイルズ)は絵に描いたような幸せな生活を送っている。同じ区画に住む家庭の夫たちは朝そろって車で出かけ、妻たちはそれを見送る。

アリスはそんな生活に満足していたが、少しづつ違和感を覚え、ある日決定的な出来事を目撃する、、、。

街並はきれいに整備されジオラマのよう、車は50年代、時々挿入される幾何学的に見えるレヴュー、ひと昔前の男女の価値観。

表面上パーティーに開いたり派手に過ごしているが、狂騒の中に漂う空虚さ。

この世界を支配しているフランク(クリス・パイン)とシェリー(ジェンマ・チャン)夫妻の怪しさ。

何かが違う世界に精神的に追い詰められていくアリス。

終盤に一気に明かされる事実、それでも釈然としない物語。フランクとシェリーの出来事も突然過ぎてあ然とする。

すべてがスッキリしないままの物語ながら、F・ピューの熱演で引っ張っていく。

『ミッドサマー』はもちろん、『ブルーベルベット』も連想してしまった。
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