アネモネ

ドント・ウォーリー・ダーリンのアネモネのレビュー・感想・評価

4.3
鑑賞後に思った事
このタイトルの皮肉が凄い!
女性がいつまでもそう言って家事と旦那の世話して尽くしてくれると思うなよバーカ。
時代遅れなわけ!
50年代には戻れねんだよっ。


最初は「こんなユートピアは嫌だ」的な映画かと思ってたんですが、
確かに始まりから違和感がありました。
毎日ルーティンで朝食を作り旦那を外まで見送り、家事をこなす理想的な結婚生活。
主婦達はみな仲良く楽しそうで
たまにホームパーティしたり好きに買い物もできて習い事もして、旦那とラブラブで幸せいっぱい。
ん??
よく観ると家電も車も古き良き時代的なものばかり。
あれ?いつの時代?
今どきこんな絵に描いたような完璧な夫婦生活ってあります???
ってなってたところで、もろに詐欺か宗教やってそうなクリス・パインとジェンマ・チェン夫妻登場で、これはただのスリラーではないのかもって思いました。
実は○○でした、の答えがどこに着地するのかワクワクしかなかったです。
そしてその着地点がわかった時、この映画の伝えたかった事に納得して拍手!!


フローレンス・ピューちゃんはどんな映画でもどんなシーンでも本当に可愛くて、尚且つ体当たり演技で素晴らしい!
自分を取り戻していく経過を観た後だと、旦那だけじゃなくあの団地の男性みんなカラッポだったのがよーくわかる。
そして、自分らしさや自分の生き方をしっかり持った女性ばかりではない事も。
そうでないと生きていけない女性もいるし、その生活を理想とする女性だっている事を
ちゃんと登場させていたのもこの映画の素晴らしいところだと思います。






あれが本部?ってのも最後まで観ないと理解できないし、
途中のスリラー的な描写は、心が病んできてるからの錯覚なのかバグなのか、
観た人の感想が知りたいなー。
てかさ、現実で叶わないからって都合の良いユートピアは作れないし、愛されたい頼られたいならお前も努力しろや!
と思う私の性格も難ありなのは理解しております。

前作とは違う角度でジェンダーを表現したオリビア・ワイルド監督、マジで凄い。
次回作も楽しみすぎる!
アネモネ

アネモネ