RYOSUKE

ドント・ウォーリー・ダーリンのRYOSUKEのレビュー・感想・評価

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この映画はすごく不気味、と言う言葉がぴったり。決して怖いわけでもグロいわけでも無いが、観ていてすごく不安になり、観終わった後は虚無感をも感じる。
ユートピアとデストピア、これを見事なまでに描いており、尚且つ物語の終盤にそれらが絡まり合う。最初はユートピアを描き、合間合間で断片的なデストピアをサブリミナルのように見せる。これがすごく効果的で、不安な気持ちを駆り立てる。
また、カメラワークも理想(作品舞台)と混沌(現実)の対比を描くように使い分けられ、伏線の張り方も秀逸。
ただ見るタイミングや環境によってはどん底に突き落とされるような、一種の洗脳要素も感じた。あえておすすめする映画では無いが、何気にキャストも豪華で、見る価値はある。
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