【豪華絢爛】
私の好きな演出です。
邦題「ムーラン・ルージュ」
原題「MOULIN ROUGE!」
2001/11/22@MOVIX倉敷
評者 ほーく
評価 4
ひとこと ニコール・キッドマンの最高傑作!
<コメント>
ひさびさに楽しい映画に出会った。まず断っておくが、この作品にストーリーを求めてはいけない。もちろんきっちりストーリーを練ったミュージカル映画の名作が過去にはたくさんあったことは知っている。この作品にもとりあえずのストーリーはある。見事にベタベタなストーリーだ。ごっつ悲恋だ。しかし、宣伝のポスターの惹句にだまされてはいけない。
これは、豪華絢爛で色気たっぷりで騒々しく、スチャラカな、見せ場たっぷりのエンターテイメント作品なのだ。
もうとにかく、みんな唄う唄う、踊る踊る。ヴォイストレーニングもたっぷりしているし、舞台俳優をこなしてせいか、ニコール・キッドマンとユアン・マクレガーが実に朗々と歌い上げる。調子にのって作ったサントラもほぼ本人たちが歌っているのを収録しており、これはサントラもお薦めである。DVDが出たら買ってもいいぐらいだ。お気に入りのシーンを簡単に再生できるのだから。
今作品の音楽が過去のヒット曲のパクリであることに難色を示す方もあられるようだが、これだけ堂々とパクってそれで楽しませるってのもひとつの才能だと思う。ただ、二度目は使えない手だとは思うけど。
監督のバズ・ラーマンは、前作「ロミオ+ジュリエット」でレオナルド・ディカプリオとクレア・デーンズを擁し、現代アレンジに挑戦したが当時はその演出は個人的には好きではなかった。これを機に「ダンシング・ヒーロー」ととも見直してみてもいいかもしれない。
ニコール・キッドマンは、とにかく妖艶。あんなにきれいな女優さんだったとは。いままで何度かヒロイン張ってきたけど、ここまで魅力的な彼女は初めてだ。見事な主役と言えよう。なんせ、のびのびと歌っているところがすばらしい。
ユアン・マクレガーは狂言回しということもあって、可もなく不可もなく。
今回は歌はしっかりがんばりましたってところでしょうか。最近ハマリ役がないのでがんばってほしい。オビ=ワンはどーでもよろし。
パンフレットは700円もしたけど、やはり音楽系、ファッション系のページがそれなりに楽しめたので不足はなし。