滝和也

ムーラン・ルージュの滝和也のレビュー・感想・評価

ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)
3.5
ニコール・キッドマン
ユアン・マクレガーの
歌唱力に…拍手喝采。

そして、二人の美しさに
納得。

後は…すいません。
ごめんなさいm(_ _;)m

「ムーラン・ルージュ」

19世紀末、ボヘミアン革命吹き荒れるパリ。一際光り輝く大人の社交場、ムーラン・ルージュを舞台にパリ1番の高級娼婦サーティと無一文の小説家クリスチャンの純粋な愛を描くミュージカル…コメディ…?

賛否両論…。レビューを拝見していると真っ二つですね。見てみると確かに賛否両論になっちゃう強烈な作品でした(笑)

賛否分かれるのはまず異常なまでに素早いカット割。ガチャガチャしていて確かにミュージカルらしさは無く、コメディ的なノリ。コメディから入り、シリアスになるので中盤まで気になる方は気になる。それで引き込まれると良いんですが…私はどうも乗り切れず…。

ストーリー自体、実はかなり王道の悲劇モノなので、マジで作ってるのかワザと外してくるのか分からないんです。コメディ要素が王道過ぎるストーリーの照れ隠しの様に感じるんですよね…。主役二人以外のキャラクターが見た目も演技もドギツイですし。

ドギツイと言えば、ムーラン・ルージュの猥雑さ、娼館であり、舞台であり、キャバレーである所を意識して作られてますから、色も原色、陰影も濃い撮影でこれも下品と見るか、美しいと見るか、紙一重です。自分はこれはこれで良いのかなと思いました、個性的ですし。

ミュージカルと言えば歌ですが、こちら時代考証を一切無視して、洋楽POPs、ROCKを使用。マドンナ、エルトン・ジョン他人気曲が目白押し。これも意見が別れちゃう原因。ミュージカルならオリジナルの楽曲が欲しいか、耳馴れた曲に上がると言う状況。これは難しい所なんですが、私は何も知らず見始めたので、いきなりサウンドオブミュージック、エルトン・ジョンのあの曲に違和感があって…。こういう物かと分かってからは気にならなくなったのですが…。やはり王道を行くミュージカルと比べると物足りなさは感じてしまいました…。

ここ迄あまり好意的に書いてないのに、平均値を付けているのは、主役二人の美しさと歌唱力に付きます。ニコール・キッドマンの美しさたるや…流石全盛期。その歌唱力にも驚嘆ですし。ユアン・マクレガーも若いし、嫉妬の炎に身を焦がすシーンの苦悩する表情が素晴らしいですし。ユアンがこんなに歌が上手いとは!いい声ですね〜(^^) 二人の演技だけが普通に素敵。ワザとそう言う風にしているんでしょうけど。

王道を行くストーリーでは、この時代ミュージカルは難しいですよね。余程の工夫がないと。そう考えると巧みに色んな要素を組み込むことで、個性的な作風を作り出している事は評価すべきですし、見て良かったと感じます。ニコール・キッドマン、好きですし(笑)
滝和也

滝和也