愛想笑いはやり過ごすだけではなく自分を犠牲にしているのが伝わる映画。そして当たり前だけどやり過ごせた後にも人生は続くという事も。
人間描写が面白い(興味深い)からあらすじだけ見てわかった気になって見ないのは勿体無い作品に思えた。
物語を面白くする「衝突」は基本的に敵対などから生まれるけど、この作品はやり過ごす、受け入れようとする為に衝突が起きていてそれが新鮮に思えて面白かった。淡々、痛いシーンも痛くて良い。
人が変わったような喜怒哀楽に松本人志のコントを思い出した。この作品やA24などのホラーの中の笑いを見る度にこの方向性の松本人志監督の作品を見てみたかったと思う。