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ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサートのKKMXのレビュー・感想・評価

3.5
 ビートルズ弱者ですが、せっかくの機会なので試しに鑑賞してみました。

 ビートルズ関しては初期のマージービートな楽曲は好きですが、後期ビートルズは苦手で、『ヘイ・ジュード』とか『アクロス・ザ・ユニバース』とか一部を除いてこれまで好きにはなれず。映像作品、しかもIMAXで観れば後期も好きになるのでは、と思いましたがダメでした。カッコいいのですが、グッと来なかった。やはり楽曲を好きになれん。これはもはや趣味の問題なのでしょうがないです。ストーンズはめちゃくちゃ好きなのに、何でこんなにビートルズに関心持てないのだろうか?我ながら謎です。


 しかし、改めてビートルズは上手いですね。演奏力も流石です。ストーンズと違って「ベースが下手だ、しかもなんだあの角度は、オマケに面構えもクソ、ついでに人間性もクソ」とか思いようがない!あとジョンもポールも演奏だけでなく歌もイカす。上手いだけでなくロッキンなシャウトがシビれました。ストーンズと違って「相変わらず歌えてねぇなあ、しかし『悪魔を憐れむ歌』みたいな語りっぽいやつは妙にカッコいい」とか思う必要もない!
 個人的にはリンゴのドラムが軽やかで良かったです。ドスドス来るというよりも、ロールする感じは肌に合います。

 本編のセトリは概ね苦手ですが、『ゲット・バック』は好きです!ゲット・バックと言うとジョジョの奇妙な冒険第3部のラストに、ジョセフ・ジョースター翁がウォークマンでゲット・バックを聴くシーンがあり、その印象が強いです。しかし、なぜ3回も演奏したのだろうか?ベストトラックを撮るため?よくわからん。『ドント・レット・ミー・ダウン』はAメロのメジャー7が入るところがイカす。1曲初期っぽい雰囲気のロックンロールがありましたが、だったら初期曲やってほしかった。
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