体重272キロの孤独な男・チャーリーは、恋人のアランを失い失意のどん底に。そんな中、心臓の病で余命宣告を受け、身辺整理を始める。
チャーリー役のフレイザーは毎日4時間かけた特殊メイクと45キロのファットスーツを着用したらしい。
食事シーンで不穏な音楽が流れる。ギットギトのチキンや糖質爆弾チョコバー、特大ピザなど貪るように食べる姿はおぞましい。
ラストで世界的な名著「白鯨」に関してエリーが自身のエッセイを読み上げるシーン。
This book made me think about my own life, and then it made me feel glad for my…
『白鯨』を読んで、自分の人生について考えさせられ、私の〇〇を良いと思えるようになった。
と読み上げるが、〇〇の部分には「父親」が入るんじゃないのかな。ホエールってチャーリーのことなんだと思う。
娘に許してもらえたチャーリーの心の開放感や肩の荷が降りた感覚に陥ったかのようなあのラストは、それまで室内の場面オンリーだったが、最後の最後に呪縛から解き放たられたチャーリーの心情を描いていてとても良かった。
4:3のアスペクト比はより登場人物によりフォーカスするためらしい。ただやっぱり個人的に絵の動きが少なかったのはやや飽きたかな…。「対峙」ほど惹きつけられる程ではなかった。
