社会のダストダス

ビリーバーズの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

ビリーバーズ(2022年製作の映画)
4.3
取扱注意 (^_^) 閲覧注意

男女3人、無人島、抑圧された生活、何も起きないはずもなく…

公開からしばらく経ってから突然思い立っての鑑賞。決して、フォロワーさんのレビューを見てからエッチな映画であることを知り、興味を持ったとかそのような不純な動機ではありません決して。いや、別にそういうことが起こるとか全然期待していたわけでは無かったけど、実に興味深い展開の連続だったなー。

みんな、何がとは言わないけど凄かったというので、半信半疑で観に行ったらまさかの本年度邦画ベストクラスに躍り出る傑作になってしまった。これは是非ともご家族と、友人と、恋人と観に行ったほうがいいんじゃないですかね(無責任)。ここまでスケベだとむしろ健全に道徳を説いているのではないかと錯覚してくる。絵面は強烈なのに正直者の変態しか出てこないからむしろ清々しかった。

監督は城定秀夫監督、『女子高生に殺されたい(わかる)』の人だった。あっちは直接的な描写を避けたイマジネーションソフトエッチ映画だったが、今作はダイレクト尺八SASUKE実況映画だった。そり立つ壁ではなく、そり勃つ竿でした。

想像の30倍くらいドエロくて歓喜…じゃなくて、とても驚いた。それでいてストーリーも普通に面白くて、エロさとスリルがせめぎ合っていて、製作時点では誰も予想しなかったであろうタイムリーなテーマを含み、大きな山場(おっぱいのことではありません)があり、やっぱりエロいという、画的にも展開的にも素晴らしい緩急に富んだ映画だった。

展開もさることながら主演3人の熱量の凄まじさ。もはやギャグの域に達している展開を座って黙って観ていろとねじ伏せる説得力。宇野議長の実況も何を見せられてんだって感じだけど、磯村君の熱のこもった(?)応援がそれに拍車をかける。そして北村優衣さんの徐々にレベルアップしていくエロテロリストぶりに持っていかれる。途中出てくるカメさんとかナマコが全部性的隠喩に見えてくるマジック。

いやぁ、エロ目的で観たとは言え…ゴホンッ!曇りなき純粋な好奇心で観た作品としてとても面白かったなー。そういえば最近観た映画、なぜかエロいシーン多い作品が続いているな、凄い偶然だ、なんでだろう。わざわざ選んでいるわけでは断じてないんだけどなー。

という訳で今年随一のエクストリームえっちな映画でした。お尻合いと観に行く際は自己責任でお願いします。

北村優衣さん、本当にありがとう(何が)