ラーチャえだまめ

ハッチング―孵化―のラーチャえだまめのレビュー・感想・評価

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)
3.5
『世界一幸福な国の“毒親”事情』




「世界幸福度ランキング」で5年連続1位……だと!?ちなみに日本はご、56位(そりゃ毎日辛いわけだ…)言い換えれば「世界一幸せな国」の殿堂入りを果たした“フィンランド”とかいう天国は北欧にあったんですね?そんな世界一幸せな国が「つま先からかかとまで不幸せな“毒親”の真実」を映画祭で暴露してしまったらもうこの世のお終いだよおおー!!問題に発展しかけた、こちらの映画を本日は拝見させて頂きました。


大会に向け練習に明け暮れる毎日。他の子が練習後に遊びに行っているのに自分にはそれすら許されないストレス。手に沢山のカサブタを作ってまでして毎日辛い練習を続ける理由は?大会に優勝することがティンヤ自身の本当の夢、なのだろうか??そもそもティンヤは心の底から体操をやりたいと思い始めたのか……ついそんなことを考えてしまう。なぜなら“全然楽しそうにやっていない”んですよ。ティンヤは自分のため、ではなく紛れもなく「母親のため」に体操をしている。「母親を喜ばせるため」に大会優勝を目指して日々練習しているのですから、当然“行きたくないのに親のエゴで無理やり塾に行かされている中学受験生”のように練習しても技が上達しません。ティンヤは母親の前では自分の本当の気持ちを押し殺しているのです。


そんな重圧の下で生活していれば純粋無垢なティンヤの心に闇が……その“闇”に呼応するかのように否それを“栄養分”としてすくすくと成長していく卵。そしてついにその時を迎える____


松居一代も度肝を抜くこれはフィンランド版「餓鬼魂」ですか?ほぇー“出る”んだ。「出そうで出ない」人間ドラマに主軸を置いたサスペンスかと思いきや、まさかマギカ「B級クリーチャー」を拝めるとは…!!!ちょうど昨晩中華屋でニワトリの塩焼きを食べたから想像しちゃったよぉ!!クリーチャーファンの皆さま、これには少し驚かれた方も多いのではないでしょうか?しかも造形を手掛けたのはハリウッドの第一線で活躍するトップクリエイター。ティンヤが「アッリ(白鳥)」と名付けたソレは、CGをほぼ使わずアニマトロニクスで作られているここ、クリーチャー愛好家にはシビれポイント!!



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