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ハッチング―孵化―の708のネタバレレビュー・内容・結末

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

恐竜のようなクリーチャーを育て始めたティンヤを見てて、安達祐実主演「REX 恐竜物語」が過ぎったのは僕だけでしょうか。

母の期待に応えるために、ティンヤは押し殺してた自分をゲロとして吐き出し、そのゲロを餌にして、押し殺していた本当の自分をアッリというオルターエゴとしてどんどん育ってしまって、本当の自分が大暴れした果てにラストでティンヤ本人と吸収合併。これってある意味、僕の中ではハッピーエンドだったんじゃないかと思うんです。

SNSで家族の素敵アピールをしまくる元フィギュア選手の母。とにかく自分が幸せになりたいし輝きたいという一心で、娘の自我を無視して体操選手として育成するわ、旦那容認で不倫するわという強烈な毒母。母と娘の構図としては「キャリー」がベースにある感じ。この母親の母性よりも、卵を育てるティンヤの母性の方が勝ってるように思いました。

ホラー映画におけるペットの登場は、高確率で死亡フラグという僕の中での予想通り、お隣さんのワンちゃんがクリーチャーに噛み殺されてました。ホント辛いわ、こういうペットが死んじゃうシーンは。

北欧って、やっぱりダークで病んでいるなぁと再確認。
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