白川輝子

ハッチング―孵化―の白川輝子のレビュー・感想・評価

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)
3.7
卵が先か欲望が先か…

娘の物語だと思ってたけどコレ母親の物語だな。

生まれる、生み出すことの対として「喪失」の描写が多い。
愛の喪失、母性父性の喪失、自信の喪失、期待の喪失。
なのに生まれてくるものが怪物だから基本絶望。

「それ」が生まれるまでの嫌な感情を引き出す描写があるあるすぎて悲しくなる。
「それ」が事を起こしてしまう引き金となる原因やセリフも分かりやすくて辛い。

貪欲な怪物が生まれた。
白川輝子

白川輝子