maro

エリザベス 女王陛下の微笑みのmaroのレビュー・感想・評価

3.0
2022年日本公開映画で面白かった順位:88/89
   ストーリー:★☆☆☆☆
  キャラクター:★★☆☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆

何とも言えないドキュメンタリー映画だった。
これはイギリス人にしかわからないかもしれない。

いやね、題材自体はとてもよかったんだよ。
イギリスのアイコン、エリザベス2世だから。
96歳ながらもいまなお精力的に公務を続けておられる。
そんな彼女のドキュメンタリーというのだから、知られざる素顔を深掘りする内容を期待していたんだよね。

ところが、実際はまったく異なるものだった。
「ありきたりなドキュメンタリーにはしない」
監督のその意志が強く表れた作りにはなっているけど、時系列もテーマもバラバラな、脈絡のない映像がぶつ切りに映し出されるのみ。
まるで、彼女の思い出アルバムを観ているかのような気分だ。

彼女の魅力を紹介する映像ではなく、彼女をよく知っていることを前提に作られているんだろう。
イギリス人、もしくはエリザベス女王について相当知っている人じゃないと、正直退屈なんじゃないかと思う。

でも、エリザベス女王が、女王という立場でありながら、とてもキュートで国民から愛されていることはよく伝わってきた。
若い頃の彼女はとてもかわいかったし、競馬を観てはしゃぐ姿には親近感を覚えた。
僕の亡くなった祖母の2歳年上になるのだけど、よく幼い頃の映像まで残っているよなって思う。
今から90年以上も前なのに。

そんなわけで、題材的に興味を持つ人は多そうだけど、内容としてはファンがファンのために作った思い出ビデオ感あるので、ついていけない人は少なくないと思った(笑)

それにしても、イギリス王室ってエリザベス女王の息子であるチャールズからスキャンダラスになっていったイメージがあるんだけど(笑)
そこらへんは、9月30日公開予定のドキュメンタリー映画『プリンセス・ダイアナ』で窺い知ることができるかも。
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