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エリザベス 女王陛下の微笑みのhideharuのレビュー・感想・評価

3.5
2022.10.15伏見ミリオン座にて鑑賞。会員割引利用。

崩御って言葉は使わなくなったのかと思った。暗いニュースは好きでないのでエリザベス女王Ⅱが亡くなったニュースもあまり見ないようにしていた。新首相と面会した時の女王さまの衰えぶりにその日は近いかもって思ったし。
で、日本のニュースで女王崩御のニュースの際に「崩御」という言葉を耳にしなかった。

この映画はもちろん女王が健在である時に公開されていたが自分は見逃していたので追悼の意味でか再映されていたのを幸いに何とか見ることができた。

監督はその辺のドキュメンタリーを得意とするBBC出身のテレビマンかと思っていたら何と「ノッティングヒルの恋人」のロジャーミッチェルなんだ。
劇映画の監督によるドキュメンタリーといことでか見やすい事は見やすい。お堅い感じの真面目なNHKがやりそうな物とは程遠い割とエンターテイメントしていた作品でした。
それが良いのかどうかは分かりませんが多くの人に見てもらうためにはやむを得ない事かと。

自分はプロフにある通りロンドンに住んでいました24年間。夏のバッキンガム宮殿公開には20回は言ったと思うし(仕事でだけど)。それに何と誕生日も一緒の4月21日なので少しは親近感も持っていました。崩御のニュースは本当に驚きましたね。クィーンマザー(女王のお母さん)は確か102歳まで生きたので長生きすると思ってたのに。確かに先に妹を亡くし、少し前に殿下(旦那さん)も亡くし、コロナにも罹ったりして命を縮めたのかもしれませんね。

イギリス人と一言に言ってもイングランド系、スコットランド系、アイルランド人も多いし全ての人に慕われていたわけではないです。映画の中にもありましたがダイアナさんの死後5日間も敬意を表さず避難を浴びて、もしかして王室も危ないかもとさえ思う程でしたからね。その辺は「クィーン」に詳しく語られてたはずです。

その件もありその後は「開かれた王室」を目指し国民の支持も少しずつ回復していきましたが大変な事だったと思います。そんな中でロンドンオリンピックの際のオープニングセレモニーの映像に出演したのはかなり高得点だったと思います。

映画に関係のないことばかり書いてしまいましたね。
今、まるで女王の崩御を予想していたかのように王室関係の映画が多く公開中です。
「ダイアナ」と言うドキュメンタリー、そしてクリスティンスチュワートがダイアナを演じた「スペンサー」も公開中なので今月は見たい映画多くて大変ですが何とか時間を作って見に行きたいと思っています。

本作では貴重な映像もたくさん見れますのでイギリスに旅したことがあったり、王室に興味のある方は是非見てみると良いのではないでしょうか。

ただ気になったのは女王が工場見学など公務をされている映像でサム●●ンの工場視察の映像がやたら長かったと思うし、長い在任期間でそれはもう数え切れないほどの視察をしているだろうに何故サム●●ン?もしかしてこの映画に多額の出資をしているのかな?
どう考えてもイギリスの企業を訪問、視察した場面を使うべきだったと思います。

あとフィルマに言いたいのはダイアナ元妃と表示できないものかね?

本当に若くして女王になり長い間公務につかれていたので今はゆっくりとお休みになっていることでしょう。
映画の出来と言うよりは彼女の人生に対してスコア少し高めにします。
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