青木柚くんに惹かれてクラウドファンディングに参加してたんですが最寄りで上映がなく、すっかり忘れた頃のレンタル開始…ようやく観られました！！こういう感じか！終わってみれば好き。青木柚主演に大納得。
クラファンをギリギリまで迷って公式も追いかけていたので、誰が出るのかは知っていたんですが、もうすっかり記憶が飛んでいて…伊藤万理華ちゃん！最初気付きませんでした。朝練のところで「あれ？そうじゃない！？」でようやく思い出した…同じく諏訪珠理くん(個人的に大プッシュ中)も公開当時「出るんだ！(ワクワク！！)」と思ったのに、ファーストシーンは完全に見逃し…(苦笑)レンタルなので戻せて助かった。。柚くんとツーショットのシーンが！！(大歓喜←もはや単純な役者オタク笑)サトシ先輩を演じてた方です。あと、くろけいちゃん役の宮﨑優ちゃんの透明度が凄かった！「死刑にいたる病」で知った役者さんですが、かなりタイプの違う役だと思います。めちゃくちゃよかったです。そして中村守里ちゃん！まなみちゃんは彼女でなければ成立しなかったと思う。大ハマリ！！
物凄く私的な感想ですが、柚くんは岡山天音くん(が私のイチオシの役者さんです)と同じユマニテの所属なんですが(私は天音くん推しっていうか、ほぼこの事務所推しみたいなところがあります。参加されている作品のチョイスが絶妙に好き)、天音くんが昔主演をしたドラマ「平成物語」をめちゃめちゃ連想しました。冒頭から平成の終わりとか改元とか言ってるし、まなみちゃんとの10年の物語って事も平成を象徴してる感じかな？と…でもそれは序盤だけで、後半はおおぉぉぉ…！という展開でめちゃくちゃ驚いた(ネタバレせずにここまで来てよかった！)
チャラ男(もとい、人たらし)も結構「平成物語」にイメージが近くて、柚くんはああいう距離感近い感じがめちゃくちゃうまい。その辺も天音くんに似てる。
公式を追っていたから監督さんも写真を見ていたので、柚くんは絶妙に似てると思った。これは寄せてるというよりも元の雰囲気が近いのかな？とも…
多分、序盤の感じが続いて行くだけだったらあまり評価は高くなかったと思う。エピソードが結構ブチブチというか、接続が上手くない感じ。これを書く前にレビューをざっと読んだのですが、脚本は別の方が担当されていることでわかるように(監督は原案のみ)、あまり監督御自身は話の組み立てが上手くない方なのかな？ただ、本作は自伝的な要素が強い(強すぎる)だけに、言いたい事がめちゃくちゃ詰まっているのは伝わってきて、それがうまく表に出たのかなと思った。
個人的には高校時代に先生が成績を伝える所の台詞がめちゃくちゃよかった。主人公が文系の大学に進学予定だったみたいで(監督だからそうですよね)文系科目が5、理数系が1、で先生が受験科目以外も勉強しろよと言うんですが、主人公は「受験以外の科目やっても意味なくないですか？」って言うんですね。で、先生が「今は役に立たなくてもいつかは役に立つ日が来るかもしれない」みたいなことを言うんです。わかる…！めちゃくちゃわかる！！これはもう私の世代だからわかるやつ！！！(おばさん笑)私ももっと歴史とか勉強しておけばよかったなぁ…って思うもん(この主人公とは教科が逆パターンだけど。。)
勉強に限らずだけど、なんていうか「今は何の意味があるのかわからないかもしれないけれど、それがわかる日はきっと来る(いや、来ないかもしれないけれど、可能性はある)」みたいなのが、グッと来ました。
…と、例えがちょっと変かもですが、めちゃくちゃ青春モノっぽい感じの本作ですが、こういうちょいちょい人生観みたいなのが差し込まれていてそれが結構よかったし(とりあえず先生はこの後も何回かウンチクを言っていた笑)、意外と年齢が上の人をターゲットにしても間違ってないんじゃないかなと思った。おすすめ。
あと、劇伴とエンディングがとてもよかった。同じ方が担当されています。
1つ気になったのはモノローグ…あれは柚くんの声じゃないような？監督御自身でしょうか？(違ったらすみません！)もしそうだったらさらに絶妙。
気楽に観たつもりが、グッとくるタイプの作品です。
