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オリエント急行殺人事件の映画みますのレビュー・感想・評価

オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)
5.0
ミステリーの女王アガサ・クリスティ原作「オリエント急行の殺人」の映画化。
それまでの女史原作の映画化されたものとは一線を画し興行的にも大ヒットしその年のアカデミー賞には6部門でノミネートされカムバックを果たしたイングリット・バーグマンが助演女優賞に輝いている。

なんと言っても目玉は豪華な顔ぶれのキャスティング!!
ポワロと言えば原作に最も忠実といわれるデヴィッド・スーシェだが、今作 我らが愛すべきポワロを演じるのは名優アルバート・フィニー。
アンソニー・パーキンス
ヴァネッサ・レッドグレイヴ
ショーン・コネリー
イングリット・バーグマン
ジャクリーン・ビセット
ローレン・バコール...&More

そしてゴージャス感漂うBGMで始まるオープニングクレジット。
高鳴る胸の鼓動を抑えつつ幕が上がっていく期待感が最高潮に達するのだ✨

あらすじ〜
イスタンブールでの事件を終え急遽オリエント急行列車でロンドンへ向かうことになったポワロ。
季節外れのこの時期になぜか一等寝台車は満室。
偶然出会った友の鉄道会社の重役ビアンキの計らいでなんとか乗り込むことに成功する。
イスタンブールを出発してから2日目、雪で行く手を阻まれた列車が立ち往生する。
そして夜が開けると乗客の一人アメリカ人の大富豪ラチェットが刺殺体で発見される。乗り合わせた医師によるとラチェットは12箇所も刺されておりそのうちの3箇所が致命傷だという。
鍵のかかった部屋、刺された時の衝撃で壊れた懐中時計、灰皿に残された灰、乗客の証言、次々と出てくる疑惑。だか殺されたラチェットの過去が判明した時、事件は思いもよらない方向へと進んで行くのであった。
灰色の脳細胞が辿り着いた真実は...???

お馴染みのポワロが一堂に会しての謎解きのシーンの長台詞が見事であり、乗客一人一人の過去が判明していく過程が毎回号泣につぐ号泣なのだ。

ラストのワイングラスで、乾杯しながらキャストがはけていくのは さながらカーテンコールを意味してるのだというから何からなにまでオシャレなのである。

洋画史上1番大好きな作品です💕