そうそう、BS朝日で放送してたの観て確認。前に観たのだけど、ちゃんと覚えてないし、2001年のとどっちだか確信持てなかったんだ。これだこれ。
ベテラン世代はこの原作は懐かしいでしょ！かなりの人が読んだはず。
《以下加筆》
これは、
「十二人の怒れる男たち」
「狼たちの午後」
「ネットワーク」
「評決」
のシドニー・ルメット監督です！
晩年は減速しましたけど、上の作品はどれも名作です！
当時は監督を認識しておらず、巨匠！大変失礼いたしました。
2017ver、あるいは「ナイル1978ver」「地中海」なんかと比べた時、やっぱり映画のカラーって良くも悪くもポアロの作り方に依存しますよねー。
「ナイル1978ver」は監督もギラーミン（「レマゲン鉄橋」「タワーリングインフェルノ」ほか）なんですよね！「地中海」や「クリスタル」はガイ・ハミルトン！007シリーズを多く撮った方。
そしてポアロはピーター・ユスティノフで愉快なデブ！・・失礼。非常にコミカルな探偵で映画全体もエンタメ色が濃い。
一方オリエント2017verのケネス・ブラナーはみなさんご存じなように最もカッコつけなわけです。
今作のアルバート・フィニーは『鼻持ちならないヤツ』って意味で最も原作的なのかもしれませんね。
彼は今作と「トム・ジョーンズの華麗な冒険」他でアカデミー主演男優賞ノミネートされたこと４回！
コーエン兄弟の「ミラーズクロッシング」にも出演しています。
他もやっぱり役者たちが豪華で、イングリッドバーグマンは助演女優賞獲得！ ショーン・コネリー、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、あと「サイコ」のノーマン・ベイツ役アンソニー・パーキンスも出ています。伯爵夫人役には「大空港」CAグエンを演じたジャクリーン・ビセットですよ、美しい！
撮影ジェフリー・アンスワースも撮影賞ノミネート。
「キャバレー」と「テス」で撮影賞二度受賞。「2001年宇宙の旅」にもクレジット。
1974年ですからねー。「ジョーズ」がようやく1975年ですからね。そうやって観てみると列車の外観や移動ショットも素晴らしいし、列車に取り付けたカメラでも、ちょうどレールが右に左にカーブする場所をうまく撮りました。「世界の車窓から」を彷彿とさせる・・笑。
また、狭い列車内で縦横無尽な切り返し！ラストの食堂車も見事な移動ショットです。
もう一度言いますけど1974年ですよ！
・・じゃあこの年の撮影賞誰だと思います？？
「タワーリングインフェルノ」ですよ！あー、仕方ない！
あっ、脚色賞は？？
あー、ゴッドファーザーPartⅡ・・・。
凄いレベルの戦いですね！！
