かえるのエリー

カリガリ博士のかえるのエリーのレビュー・感想・評価

カリガリ博士(1920年製作の映画)
3.7
Amazonプライムのウォッチリストに登録しつつも放ったらかしにし、しかも「ガリガリ先生」と覚えていた。。。自分が未鑑賞のレビューは読まないのだが、チラリと”ティム・バートン“という単語を見かけて即鑑賞(笑)


以下ネタバレ感想


なるほど、斜めった家や、見せ物小屋の夢遊病者チェザーレはティム作品のルーツを感じさせる。白黒のサイレント映画なので色彩は想像するしかないが、ゴシックなメイクは近いものがあるだろう。カリガリ博士役には是非ダニー・デビートを充てたい。

前半はやや間延びが気になり、画と画の間の字幕が早く映らないかなと感じる事も。反面、後半は見せ物小屋を開いていたカリガリ博士が、とある人物とわかってからの展開が早く、しっかり理解するのにwikiのお世話になる必要があった。そういうことだったのね・・・作品名は伏せておくが、レオとスコセッシの、あの作品を彷彿させた。

同じくサイレントのドイツ映画「メトロポリス」はこれより7年後の作品であり、その短い期間で劇的な進化を遂げた事に拍手。