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カリガリ博士のRのレビュー・感想・評価

カリガリ博士(1920年製作の映画)
3.0
前衛的な絵画調の壁、斜めのドアや高すぎる背もたれの椅子、舞台のようなセットや登場人物たちの動き、Cezarが目覚める瞬間のアイリスショットが印象的だった。
カリガリの手袋にミッキーマウスの手袋のような3本線が入っていて頭にも同様の3本線が強調されていたり、容貌が不気味だけどどこかコミカルで全体的に誇張されている点も含め、なんとなく動く絵本を見ているような感覚だった。(サイレント映画であるためにシーン毎に台詞が後から字幕で表示されている点でその印象は当たり前かもしれないが)
シャッターアイランドを初めて見たときエンディングのどんでん返しにかなりの衝撃を受けたが、その原点がこの映画にあったんだという発見があって、映画史の初期の段階ですでにああいったプロットが試みられていたのが驚きだった。
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