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カリガリ博士のkazu1961のレビュー・感想・評価

カリガリ博士(1920年製作の映画)
3.6
▪️Title :「カリガリ博士」
Original Title :「The Cabinet of Dr. Caligari Das Kabinett des Dr. Caligari」
▪️Release Date:1921/05
▪️Production Country:ドイツ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-173
▪️My Review
あらゆるホラー映画の出発点になったドイツ表現主義の頂点といわれる作品です。
様式化された幻想的な劇的効果を多用して現実を誇張、風刺するものになっています。顔や壁には陰影が描かれていて、どのセットもジグザグに切り取られたパーツで構成され、エクステリアは白と黒のコントラストの強い表現がされています。そして、非現実的な背景画と俳優たちの誇張された演技はもはやヒステリックですらありますね。
ストーリー展開は印象的ではなかったですが、ラストでおっと、となりました。
本作は、これらの結果、その斬新さを評価する一流の人々のためのアートフィルムである反面、トリックに彩られたホラー映画でも評価されました。劇中劇の雰囲気や悪玉のマッドサイエンティスト、タイツに身を包みヒロインを襲う怪物が立役者となり、初期ホラー映画の代表作となったんですね。
▪️Overview
『カリガリ博士』(原題:Das Cabinet des Doktor Caligari、カリガリ博士の箱=眠り男がその中で眠る箱を指す)は、1920年に制作された、ロベルト・ヴィーネ監督による、革新的なドイツのサイレント映画である。本作品は、一連のドイツ表現主義映画の中でも最も古く、最も影響力があり、なおかつ、芸術的に評価の高い作品である。 フィルムは白黒フィルムが使用されているが、場面に応じて緑、茶色などが着色されている。現在入手できるのは1996年に再編されたバージョンである。
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