ロスで多発する連続銀行強盗事件。
犯人グループは地元のサーファーである、と推理したベテラン刑事のパパスは、新人熱血エリートFBI捜査官のジョニーに、サーファーグループへの潜入捜査を命じる。
女性サーファーのタイラーと懇意になり、そこから地元一のサーファー・ボーディに紹介され、彼のグループへと潜入を成功させる。
仕事での成りすましサーファーだったジョニーだが、サーフィンへの思い、タイラーとの恋愛、ボーディとの友情が芽生え始め…
サーフィン版「ワイルド・スピード」（無印）といった感じの設定。チャラい若者に潜入捜査するイケメン、独特の哲学を持った兄貴分、そんで主人公を兄貴分に乗っ取られる…
こっちの方が10年ぐらい先だけど、物語はこっちの方が好き。
前半はストーリーも結構似てるけれど、中盤ぐらいに「ワイルド・スピード」におけるラストシーンみたいな展開を持ってきて、そこからは全く別の映画。
…今調べたら、ワイスピのスタッフがこの映画のリメイクもやったみたいね。
全体的に男臭い映画で、監督はキャスリン・ビグロー姉御。流石です。
前半のサーフィンシーンのクォリティも高く、サーフィン楽しそう！やったこと無いけど！と思わせられた。
中盤のクライマックスである追っかけっこ、そして空に向かって拳銃を撃つシーンは「ホット・ファズ」でもパロディされていた名シーン。
あとゲームの「レゴシティ アンダーカバー」の銀行強盗イベントもこの映画の影響あると思ってる。
「自由を求める」事を善とする男を描くのは、ニューシネマっぽい所も感じた。だからこの映画の真の主人公は、やっぱりボーディなんだろう。
でも俺は、キアヌ演じるジョニー捜査官の方が好きだな。
ワイスピでもドミニクよりブライアン派だったし、自分はそういう性分なんだろう。
