【ホラー映画のススメ】
◆作品名:
NOPE/ノープ (2022)
◆映倫区分 / 日本 : G (制限なし)
◆ホラーの要素
謎の物体が鑑賞者の恐怖を煽る
◆恐怖レベル
精神的恐怖 ★★☆☆☆
肉体的恐怖 ★☆☆☆☆
知識的恐怖 ★★★☆☆
※本作は、ご自身が鑑賞後にレビューチェックされることが望ましい作品です
〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・田舎町で広大な敷地の牧場を営むヘイウッド家。ある日、長男OJが家業をサボって町に繰り出す妹エメラルドにうんざりしていたところ、突然空から異物が降り注ぎ、直前まで会話していた父親が息絶えていた。
・長男は、父親の不可解な死の直前に、雲に覆われた巨大な飛行物体のようなものを目撃したことを妹に明かす。兄妹はその飛行物体の存在を収めた動画を撮影すればネットでバズるはずだと、飛行物体の撮影に挑むが、そんな彼らに想像を絶する事態が待ち受けていた…。
〈見処〉
①最悪の奇跡が起きる…
・『NOPE/ノープ』は、2022年に製作されたホラー映画。『ゲット・アウト』『アス』で高い評価を受けたジョーダン・ピールの長編監督第3作。
・広大な田舎町の空に突如現れた不気味な飛行物体をめぐり、謎の解明のため動画撮影を試みる兄妹がたどる運命を描いた本作のは『ゲット・アウト』でもピール監督とタッグを組んだダニエル・カルーヤが兄OJ、『ハスラーズ』のキキ・パーマーが妹エメラルドを演じるほか、『ウォーキングデッド』のスティーブン・ユァンが共演。
②結び…本作の見処は？
映像作品のクオリティにストーリーがついていけない感あり！？
◎:『ダンケルク』でアカデミー賞に輝く、ハリウッド稀代の撮影監督、ホイテ・ヴァン・ホイテマによる圧倒的な映像だけで、十分な元を取れる作品。
◎: 中盤までの尋常でない緊縛感はジョーダン・ピール監督の面目躍如。とくにTVショーによるサルの惨劇は、ホラー映画としての恐怖感で満たされる必見シーン。
×:「最悪の奇跡」の全容が明らかになるにつれ、急速に間延び感が気になる。『ゲット・アウト』や『アス』のように、社会風刺を揶揄する展開ながら、ストーリーに魅力を感じ得ないのが残念。
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・「予告編のほうが面白い」という論評も頷けるのは「失敗していない男」ジョーダン・ピールに対する期待の高さからであろう。
・本作と作品ジャンルが似通う『サイン』以降、M・ナイト・シャマラン監督の幻想が喪失していったように、本作にて、ストーリーテラーとしてのジョーダン・ピールの評価が変わりつつあるような気がします。
