ホラーではなく、どちらかというとSFであり、でもサスペンスでもアクションでもある。不思議な作品でした。
まず映画としての完成度が大変高く、鮮明な映像に加えて、リアル感溢れる音が秀逸。
特にカサカサする音とかは、周りのお客さんが何か揺らしているのかと思うくらいリアル。これが恐怖心を煽ってくれます。
あえて言わせていただければ、史上最強の音響効果かもしれません。
こりゃ映画館で見るべきです。
謎の未確認飛行物体の正体を解き明かすのが、この映画のメインストーリー。
静かな前半から後半は怒涛のように展開していきますが、後に伏線回収となるシーンが散りばめられていますので、初見でもなんとかついていけました。
サイドストーリーである、チンパンジーの話は監督からのメッセージを感じました。
どれだけ悲惨な目にあっても、人は興味、好奇心を惹きつけることが忘れられず、同じ過ちをおかしてしまう。
これは現代のSNSでの炎上騒ぎなどに通じるものかもしれませんね。
もしかしたらこのアンチテーゼこそが一番の主題かもしれません。
タイトル通り「嘘だろ」「ありえない」展開でしたので、何度も見ることで、味わいが深くなるかもしれないです!