予告を観てジョーダン・ピール監督にしては珍しく静かめなSFかな？と思い足が遠のいていた一本。上映が終わりそうなタイミングで小島秀夫さんのBrain Structureを聴いて「NOPEは否定の意味があるけど最高だった、ぼくは超YES」とかまたシャレたこと言ってベタ褒めだったもんだから駆け込み鑑賞。
UFO（最近では未確認空中現象UAPというらしい）を追う若者のストーリーかと思いきや、予告やポスターからは全く想像できない「搾取／見せもの」が本質的なテーマ。ほんとこの監督は社会問題を落とし込むのが巧みすぎて震える。
黒人、アジア系、猿や馬の動物、はたまた子供などの登場人物はアメリカ映画史で長い期間（もしかすると今も）搾取、排斥されてきた属性であるという設定の緻密さは感動でしかない。
