ノラネコの呑んで観るシネマ

炎の少女チャーリーのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)
3.0
リメイク版。
政府の生体実験を受けた、超能力者の両親から生まれた、炎を操るパイロキネシス少女の冒険。
旧作もそうだったけど、これも色々作りが雑。
炎の表現はワイヤー操演の火球だった旧作とは違って、主人公から火炎放射器みたいに噴き出すんだけど、狙った相手に直接火をつけることも出来る様。
じゃあ耐火防護服着てる相手は、服の中から燃やせばいいじゃんと思ってしまった。
何が出来て何が出来ないかを、きちんと設定してないからこうなる。
主人公もザック・エフロン演じる父親も、キャラ造形が中途半端で、どんな人物なのかイマイチ分からない。
まあ二人だけじゃなくて、登場人物全員がそうなんだけど。
キャプテンなんてマヌケ過ぎだろ。
だからクライマックスも、父親に「押されて」無垢の少女が暴走したのか、彼女の意識によるものなのか不明瞭。
これなら完全に闇堕ちさせて、死と破壊の天使の誕生とした方が良かったのでは。
旧作も大した出来ではなかったが、もうちょっと作品の方向性は分かりやすかった。
明らかな脚本の練り込み不足が勿体ない。